
- コース概要
- カリキュラム・科目
-
臨床工学技士は病院の手術室、病室、集中治療室などで生命維持管理装置(人工呼吸器、 人工透析装置、人工心肺装置など)の操作および保守点検を行っています。これらは患者さんの命を支える重要な業務です。そのため、基礎教育では、医療人に欠かせないボランティア精神・チーム医療・倫理学を学びます。また、チーム医療教育の基礎を築くためチーム基盤型学習を取り入れています。その後、問題解決型学習で、自分自身で問題を解決する能力を養い、専門教育で臨床工学と臨床検査学の知識・技術を学びます。これらの知識・技術を活用し、臨床実習及び卒業研究で実践に結びつけます。
-
医療人に欠かせないボランティア精神・チーム医療精神・高い倫理を基にした「臨床工学と臨床検査学」の知識・技術を併せ持つ人材を養成します。卒業後は、臨床工学・臨床検査学のダブルライセンスを持つ医療人や、ICT(情報通信技術)時代の臨床工学をリードする医療人となります。
- 病院
- クリニック
- 医療機器メーカー
- 大学
- 研究所
- 医療機器を扱う総合商社・専門商社

- 臨床工学技士国家試験受験資格
- 臨床検査技師国家試験受験資格
- 社会福祉主事任用資格
- 第2種ME技術者
- バイオ技術者
- :本学を卒業することによって得られる資格
- :本学において所定の科目を履修し、卒業することによって得られる資格
- :在学中に取得できる資格
-
臨床工学技士は医療分野で専門性を認められた国家資格です。医学の基礎から臨床工学の専門分野まで幅広い知識と技術を身に付けます。臨床工学の6分野(血液浄化療法業務、集中治療室業務、手術室業務、医療機器管理業務、高気圧酸素治療業務、心臓ペーシングおよび心臓カテーテル業務)の知識・技術を修得した後、4 年次に臨床実習で実践的能力と患者接遇態度を学び、卒業研究で論理的思考能力と発信力を学びます。
※カリキュラムは変更になることがあります。
学年 | 基礎科目 | 専門基礎科目 | 専門科目 |
---|---|---|---|
![]() |
|
|
|
![]() |
|
|
|
![]() |
|
|
|
![]() |
|
|
-
医学概論 医学の歴史的変遷、および臨床検査技術と
特に医療現場で重要なインフォームドコンセント、quality of life (QOL)・standard of living (SOL)・quality of death (QOD)、終末期医療・Do Not Attempt Resuscitation (DNAR)、安楽死・尊厳死・脳死・臓器移植、および生殖医療・出生前診断を深く学修します。
臨床工学技術の進歩を学修し、
さらに臨床における倫理の
基本的知識について学修する。
また、各職種の倫理綱領を基盤にし、
様々な医療状況における対応を、
対話とディスカッションを通して論理的に
考えるプロセスを学修する。 -
医用治療機器学 電磁気治療、機械的治療、光治療、
医用治療機器の原理、臨床での具体的な使用方法、保守点検、安全対策などの基本知識を学びます。また、医療治療機器に使用される物理化学的エネルギーの種類と特性、副作用、トラブル等が発生した場合の対処法も学びます。
超音波、心臓ペースメーカ、
内視鏡外科手術機器等の
原理、機能、構造等の基礎知識を
理解した上で保守管理や
安全管理技術を修得する。
-
体外循環装置学 人工心肺装置を構成する血液送血ポンプ、
安全な体外循環操作を行うため心疾患の病態生理や体外循環装置の原理や構造および安全対策やトラブル対応などの基礎的知識を学びます。また、体外循環の準備から導入操作について手術の進行と合わせて学びます。
人工肺、フィルター、吸引、リザーバなどの
装置の原理と構造を理解する。
また、体外循環中のモニタ、心筋保護、
術前・術後管理、各術式、補助循環等に
関しても理解する。
-
臨床実習 臨地実習病院の手術室(人工心肺)
大学内で学修・修得した知識と技術をもとに、2~4人で構成する班に分かれて臨床実習病院にて実習します。臨床での心構え、倫理の体得、業務の理解、手技機器の操作、患者や医療スタッフとのコミュニケーションやチーム医療の重要性を学びます。
業務、血液浄化業務、
集中治療室(人工呼吸器)業務、
医療機器管理業務、高気圧酸素療法業務などの
臨床工学の実際を修得する。