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皆様へのお知らせ NOTICE

お知らせ
2020.12.11
学ぶ愉しみpart.2~ 本学教員が高校生のみなさんを「学ぶ愉しみ」知の世界へご案内します~

学ぶ愉しみ
医療技術学部 臨床検査学専攻 半田 正先生

 

Q1.この専攻でどういうことを学ぶのか
 臨床検査技師は病院などで、人の体から採取した血液や尿などを分析する検体検査および心電図、脳波、超音波、MRIなどを使用する生理学的検査を行い、患者さんの体の正確な情報を臨床へ提供しています。そのため、基礎教育では、医療人に欠かせないボランティア精神・チーム医療・倫理学を学びます。また、チーム医療教育の基礎を築くためチーム基盤型学習(Team-based Learning:TBL)を取り入れています。その後、問題解決型学習(Problem- based Learning:PBL)で、自分自身で問題を解決する能力を養い、専門教育で臨床検査学と臨床工学の知識・技術を学びます。これらの知識・技術を活用し、臨地実習および卒業研究で実践に結びつけます。
 また教育体制においても、臨床検査学と臨床工学の実務経験豊富な教員のみならず、医学・薬学・保健学・工学・統計学などの各分野で活躍されているスペシャリストが専任教員として教育に当たることにより、高度かつ実践的な知識と技術が身に付きます。
 ぜひ、本学で、医療技術学を学び、考え、応用力を身につけ、検査結果を適切に判断・評価し、他の医療職に説明できる 「Clinical Laboratory Scientist」となって世界に羽ばたいていってください。


Q2.この専攻を学ぶ楽しさはどこにあるのか
 はじめに大学での勉強は、高校で勉強してきたことの続きであることには変わりませんが、高校(受動的)と大学(能動的)では大きく異なります。入学したら、まず自分で、目指している資格を考えて、学びたい科目を組み立て、時間割を作成していきます。
 高校での勉強は、化学や生物を学んでもどのように医療に関係するのかなど抽象的で分かりづらかったと思いますが、大学で学ぶ専門科目は、それぞれ講義・実習がセットになっており、講義で学んだ知識を実習で確認し、さらに4年次では、臨地実習で実際に医療現場を体験学習します。このように全て仕事に直結しているという点が、医療系大学の特徴でもあります。
 またカリキュラムは、本学ならではの「ダブルライセンス」を目的としたものであり、一般的な臨床検査技術学科で学ぶ内容に加え、医療機器などの専門知識も学ぶことができ、医療機器安全管理責任者を兼務する臨床検査技師を目指すことができます。これは、本専攻の最大の特徴であり、楽しさでもあります。ただ、当然ながら勉強は大変です。しかし、一生懸命勉強するだけの価値は本専攻にはあります。
 4年間という限られた時間をどのように使うかは個人の自由ですが、与えられた問題の解決方法を身につけるだけではなく、自ら問題を発見し、自ら答えを追求できるように、課題・問題解決力を身につけることを目的として、ぜひ自己研鑽に努めてください。

 

Q3.この専攻で学んだことがどのように役に立つのか
 本専攻では、充実した設備環境のもとで、データを測定・評価する最新技術を学び、病気の予防・診断・治療の面から医療を支える臨床検査技師を養成します。また、細胞・遺伝子レベルの検査で習得する高度な医療技術は、細胞治療や遺伝子治療や臓器移植などの先進医療分野でも重視されています。
 さらに、臨床検査で用いられる実験・分析技術は、医療の現場だけでなく、食品の検査、加工技術、管理といった領域でも有用です。これは取得可能であるバイオ技術者にも関連しています。


Q4.この専攻を学んだ人がどのような職業に就くか。または社会貢献が可能か。
 本専攻では、臨床検査学・臨床工学の両方の知識・技術を併せ持つ臨床検査技師の養成を行っているため以下のように、卒業生の活躍の場は病院検査室や臨床検査施設をはじめとして、製薬会社、化粧品会社、科学捜査研究所、医療機器メーカー、食品製造業、健康産業、福祉産業など医療機関以外にも多岐にわたっており、様々な分野での社会貢献が可能です。
・クリニック、検診センター、臨床検査センター、病院
 :臨床検査業務以外にも医療機器安全管理責任者としても活躍する。
・大学や研究所:教育職や研究職として活躍する。
・治験コーディネーター(Clinical research coordinator:CRC)
 :製薬会社、医療機関、治験協力者のパイプ役として活躍する。
・保健所:公務員として地域の医療福祉分野で活躍する。
・科学捜査研究所:血液型・DNA鑑定など法医学分野で活躍する。
・医療機器メーカー:医療機器の営業から管理まで全てを担当するスペシャリストとして活躍する。
・企業:薬品や化粧品や食品関係などの研究職として活躍する。

 

Q5.この専攻の理解をさらに深めるためのお薦めの一冊
『臨床検査技師のための医学英語 実用英会話・文献の読み方<第2版>』
奈良信雄・西本慶治 著 医歯薬出版株式会社 ISBN978-4-263-22685-8
 現代社会は、情報通信技術や食品加工技術の発展、交通手段の発達など生活様式の変化によって様々な分野でグローバル化が起きています。日常でも、他国籍の人々に遭遇することもめずらしくなく、これからオリンピックを迎えようとしている日本で、医療従事者も、少なくとも英語を話したり、理解できなければ、安全で良質な医療を提供することはできません。よって医学英語の知識を持つ医療従事者はますます必要になってくるでしょう。その医療従事者の中でも注目すべきは臨床検査技師です。なぜでしょうか?考えてください。
 今年発生した新型コロナウイルス感染症の蔓延時に医療の最前線で、感染確認などのPCR検査を担当していた医療従事者は誰でしょうか?それは、間違いなく臨床検査技師であり、その活躍は計り知れません。まさに時代が必要としている職業です。
 本書では、病院内での実用会話から始まり、文献の読み方、発表まで幅広く記載されており、高度・専門化した保健医療福祉に対応できる臨床検査技師の養成に役立つ一冊であると言えます。

 

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会