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授業情報 LESSON

授業情報
2021.09.30
[社会福祉学部] 地域福祉の理論と方法の授業風景 ~KP(紙芝居プレゼンテーション)法を用いた学生同士の学び合い~

 後期の授業が始まっています。

 私(安留)が担当する「地域福祉の理論と方法」(3年次開講科目、受講生43名)では、後期の初回の授業で、前期に学んだ事柄の中から、学生自身が5分間の「授業」を構成し、「KP法」を用いて、「教え合う」という試みをしました。

 授業の冒頭で学生に、「一番、理解が深まって、記憶に定着する学び方は?」と尋ねたところ、学校教育コースの学生から、「人に教えることだと思います!」という声があがりました。さすが、将来、学校の先生を目指す学生です。

 「KP法による学生同士の学び合い」は、川島直・皆川雅樹(2016)『アクティブラーニングに導くKP法実践: 教室で活用できる紙芝居プレゼンテーション法』(みくに出版)から影響を受け、それをヒントにアレンジしました。

 今日の大きなテーマは、「地域社会の変化と多様化・複雑化した地域生活課題」です。

 学生たちは、4,5名ずつの7グループに分かれ、テキストの1節ずつを担当し、「授業」づくりをしました。
 準備時間は30分です。

 グループの人数分のB4サイズ用紙を用意し、マジックで「紙芝居」を作るように、キーワードやポイント解説、効果的な図やイラストを描いていきます。

 教室に7つのブースを作り、各グループは、「レクチャー班」と「ラウンド班」に分かれて、前者はブースに残って授業をし、後者は好きなブースを回って授業を受けるという学び合いの方法を試みました。1回目の「授業」よりも、2回目の方がそれぞれ上手に相手に伝えられるようになりました。質疑応答のやりとりで盛り上がるブースもありました。

 

学生の感想をいくつか紹介します。

 振り返りの内容:自分が「授業」をしてみて、うまくできたこと、次回はもっと工夫してみたいことなど感想を自由に書きましょう。

・人に教えるための準備をして、自分の理解がより深まったように思う。
・「紙芝居」に書かれている文ばかりを読んでしまった。もっと相手に伝わりやすさを考えられれば良かったと思った。
・「紙芝居」のように書こうと思ったけれど文字が多く絵が全くないものになってしまった。上手な人達の「紙芝居」を見てこうすれば良いのだなと改善できるところが見つかった。質問をされてもうまく言葉にすることができなかったのでまだ分からないことが沢山あることを知ることができたので、そこを自分なりにわかるように学び直したい。
・絵を描くことに重点が傾いてしまい、説明不足になってしまった。みんなで学んだり、伝え合ったりすることはとても楽しかった。次回は内容とイラストの両方に力を入れて発表したいと思う。
・より内容を詳しく伝えられるように練習をすればよかった。
・聴き手が大事なポイントや流れを掴めるように工夫して話せた。時間があったら、もっと詳しく説明し、質疑応答にもチャレンジしたい。


振り返りの内容:他のグループの「授業」を受けて、感想は?

・「紙芝居」の内容がわかりやすく作られていて説明が頭に入りやすかった。
・イラストを使って「紙芝居」を作っていて、説明も上手だったので、よく理解できた。
・聴き手がイメージしやすいように、例え話(アニメ)などを用いて、説明していたところがおもしろかった。
・質問をした時も分からない単語や難しい内容に関してもよく調べてあって、わかりやすく説明してくれた。
・キーワードについて詳しく説明されていて、色を変えたりして工夫していてよかった。図や具体例も示してあって、理解が深まった。
・そういえば前期にこれを授業で学んだなと思うことも含まれていて、今日の「学生同士の学び合い」により理解が深まった。
・ソーシャルワーカーに期待されることやまとめなどをグループのメンバーの考えも含めて発表していてよかった。


 これからも、学生の学ぶ意欲を引き出せるような授業方法を工夫していきたいと思います。

公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会